英日対訳ミュージシャンの本

ミュージシャンの書いた本を英日対訳で見てゆきます。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「Copland on Musicを読む」第10回の3 パリ1928年

Paris: 1928 パリ:1928年 (ON STRAVINSKY'S “OEDIPUS REX”) (ストラヴィンスキー作曲 オペラオラトリオ「エディプス王」について) Oedipus Rex is Igor Stravinsky's most recent composition. Jean Cocteau made a new version of the Sophocles drama, …

「Copland on Musicを読む」第10回の2 バーデンバーデン1927年

ドイツ室内楽祭の1927年。毎回テーマがあるこの音楽祭は、この年「短編オペラ」の傑作が多く生まれました。「はじめから小編成の演奏集団のために創るオペラ」がお題です。「巨大オペラを小さくしたもの」ではダメというもの。ものづくりに際して大切な発想…

「Copland on Musicを読む」第10回の1 チューリッヒ1926年

20世紀初頭、ヨーロッパ各地では、国境を超えて新たな音楽を作ろうとしていました。今回から5回にわたり、ヒンデミット、ウォルトン、ウェーベルンらの、若き日の活躍を見てゆきます。 1回目は1926年の、国際現代音楽協会主催の音楽祭の模様です。 2. EUROPE…

<再掲>日本語全訳「マルサリス・オン・ミュージック」

ウィントン・マルサリスの30年近く前の著作の日本語全訳です。「音楽を若者に教える人のために」との献呈の辞にあるように、小さな子供~ハイティーンのために書かれた、音楽と音楽を通して学ぶ「人としての生き方」についての名著です。 元は私の子供たちの…

「Copland on Music を読む」第9回の3 1959年:完成と未来へ

欧州の真似でない、アメリカ独自のクラシック音楽ができるまでの30年史のまとめ未来への期待です。 1959: Postscript for the Generation of the Fifties 1959年:1950年代世代のその後 IN MY PREFATORY NOTE to the three preceding articles on American c…