英日対訳ミュージシャンの本

ミュージシャンの書いた本を英日対訳で見てゆきます。

「マルサリス・オン・ミュージック」を読む 第18回

第18回:あとがき 

 

この本は、「マルサリスオン・ミュージック」(ソニークラシカルフィルムビデオというテレビ番組シリーズを基に作られましたこの企画にご尽力くださいました、ソニークラシカルの皆様に感謝申し上げます。特に、ピーター・ゲルプ社長、この番組シリーズのエグゼクティブプロデューサーとして、「マルサリス・オン・ミュージック」の制作にあたり、僕と一緒に多くのステージを通じて、巧みにリードしてくださいました。そしてゲルプ社長と共にエグゼクティブプロデューサーを務めてくださったパット・ジャフィと、アソシエイトプロデューサーのアシュリー・ホピン。二人は番組シリーズ制作に力を尽くしてくださり、そして、この本については、CD制作を含め、多くの素材収集をしてくださいました。そして同じく、ジョージ・ツィピン、スティーブ・エプスティン、ギャレイ・シュルツ、ジョン・タヴェナー、そしてジョー・ディタントといった皆様にも、感謝申し上げます。 

 

この企画の初めから終わりまで、マネージメント・アーク社のエド・アンデルにも特にお礼を申し上げます。 

 

出版社のW.W.ノートン社では、制作マネージャーのアンドリュー・マレーシア、本当に短い日程で多くをこなしていただき、出版にこぎつけました。それから、アートディレクターのデブラ・モートン・ホイト、お二人に感謝申し上げます。 

 

更には、ベス・トロンドー、この本のデザインを活気あふれるモノにしてくれました。そして、フランク・ステュワート、番組収録中のミュージシャン達と観覧してくれた子供達との触れ合いのシーンを写真に収めてくれました。お二人に感謝申し上げます。 

 

資料収集調査に協力してくれました、カレン・バーンスタイン、ロン・カルボ、デビッド・グレイソン、そしてボブ・サディン、そして、ブルース・カー、キャロルミュージック社、エリス・マルサリス、エリック・リード、フィル・スコップ、ボブ・ステュワート、ミッチェル・ホイワイト博士、それから番組スポンサーのテキサコ社、皆様にもお礼を申し上げます。 

 

最後となってしまいましたが、何と言っても、僕と一緒に子供達へ音楽の手ほどきに力を貸してくれた、小澤征爾ヨーヨー・マ、番組に参加してくれた全てのミュージシャン達に感謝申し上げます。 

 

ロメール・ベアデンとステュワート・デイビスについて 

アメリカの芸術家(絵画)である、この二人の作品。 

 

この本のいたるところに掲載されています(詳細は挿入画一覧参照)が、二人が生涯をかけて、様々なアメリカの文化と関わりを持ってきたことが、作品によく表れています。その中には、アメリカ特有の音楽も含まれています。ロメール・ベアデン(1911年生-1988年没)は、よくジャズやブルースのシーンを絵に盛り込んでいます。それはベアデンのコラージュ作品集「オブ・ザ・ブルース」(1974年)や「プロフィール/パートⅡ 1930年代」にも見受けられます。作品は、この本にも掲載されています。それから、ステュアート・デイビスは、次のような言葉を遺しています。 

 

ジャズは、私が創作活動を始めたばかりの頃から、私の作品が生まれるためのインスピレーションの源であり続けている。理由は単純。ジャズはアメリカが生んだ芸術だからだ。最高の現代絵画の中に見出せる品質と、全く互角のそれが含まれている、と私は思っているからだ。 

 

挿入画一覧 

 

下記以外の写真撮影及び著作権:フランク・ステュワート 

 

写真(p.21, p.71, p.83, p.142, p.147, p.15)・挿入画(p.99) 

提供:ペットマンアーカイブ 

 

写真(p.17, p.47, p.76, p.100, p.145, p.148, p.153, p.154, p.155) 

提供:ドリッグスコレクション 

 

写真(p.95) 提供:ワーダーコレクション 

 

絵、コラージュ(p.12, p.14, p.15[上部], p.16, p.52, p.53, p.54, p.80, p.104, p.119, p.139) 

作:ロメール・ベアデン(著作権 1994年:ロメール・ベアデン所蔵) 

 

絵(p.15[下部], p.43, p.46, p.82, p.158, p.159, p.160, p.161) 

作:ステュアート・デイビス著作権 1994年:ステュアート・デイビス ニューヨーク市、VAGA) 

 

絵(p.81)作:パブロ・ピカソ著作権 1994年:パブロ・ピカソ ニューヨーク市 ARS、パリ市スパデム) 

 

くるみ割り人形組曲デューク・エリントン/ビリー・ストレイホーン編曲) 

スコア抜粋(p.49[下部]) 著作権 1978年 テンポミュージック、フェイマスミュージック 

再掲許可取得済 

 

古典交響曲(セルゲイ・プロコフィエフ作曲) 

スコア抜粋(p.60, p.62, p.63, p.69) 

著作権 1926年:ルッセ・ド・ムジーク、ブージー&ホークス 

再掲許可取得済 

 

アイ・ガット・リズム(ジョージ・ガーシュウィン作曲 アイラ・ガーシュウィン作詞) 

スコア抜粋(p.74) 

著作権 1930年 ワーナーブラザーズミュージック 

使用許可取得済 

 

 

 

今回で全ての訳が終わりました。