英日対訳ミュージシャンの本

ミュージシャンの書いた本を英日対訳で見てゆきます。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「マルサリス・オン・ミュージック」を読む 第5回

第5回:第2章 聴きどころを逃さずに:形式について (55ページ) 僕がジャズとクラシックの両方を演奏するんだ、というと、決まって言われること「そういうジャンルの音楽って、聴くのが辛いんだよね。あ、誤解するなよ。色々と良いものなんだろうけどさ、何…

「マルサリス・オン・ミュージック」を読む 第4回

第4回:第1章38ページから (38ページ) 基本リズム ここまで、音符が踊る、とか、ステップを踏む、とか、そんなようなことを見てきたね。実際「くるみ割り人形」組曲は、バレエだ。つまりこの曲に合わせて人が踊るってこと。よく「このビートは踊っちゃうよ…

「マルサリスオンミュージック」を読む 第3回

第3回:第1章32ページから38ページまで (32ページ) さて、行進やらスキップやら、弾む、飛ぶ、くすぐる、そういったことが全部わかったこ処で、次はこれらをどんな速さでやろうか、ということを見てゆきたいと思う。拍と休符が出てくるスピードのことを、…

「マルサリスオンミュージック」を読む 第2回

第2回:第1章24ページから32ページまで (24ページ) メリハリ(アクセント、休符、間) リズムのあるものを探そうと思ったら、あちこち外を見る必要はない。僕達は、体の中にリズムマシーンを抱えて生きているからね。何だかわかるよね。そう、心臓だ。そし…

「マルサリスオンミュージック」を読む 第1回

ウィントン・マルサリスの名著「Marsalis On Music」を読んでゆきます。アメリカの、音楽を学ぶ子供達の為に書かれたこの本の献呈の辞は次のようになっています。 For all those who continue the struggle to educate youngsters in music. 音楽で若い人達…