1.作曲家は意味があって一つ一つの音符を書いている。
どうでもいい音符やどうでもいいパートなんて、一つもない。
大学時代の恩師、藤田玄播先生が、合奏中によくおっしゃった言葉です。
特に、手書きで楽譜を書いたことのある方は、おわかりかと思います。
余計なことまで手を出したくないくらい、手が疲れます。
転じて、
モノつくりに携わる人に敬意をもて、
人が作ったものは全て有り難いと思え、
とのことです。
千葉馨さんがN響の団員時代に、アンケート答えた内容とのことです。
集計に関わった、指揮者の岩城宏之さんは、この回答の目の付け所に感服したとのことです(詳しくは、千葉馨さんがソロを吹くR.シュトラウスのHr協奏曲(伴奏:東京佼成ウインドオーケストラ)のレコードジャケット裏面を御覧ください)。
私にとっても、人や物を、多角的に見なければ、と思わせてくれた一言です。
3.暑くて暑くて、何もする気になれない、そんな気分で演奏してください
昔バンドジャーナルの記事で読んだものです。
N響のリハーサルでの様子で、指揮者のこの一言で演奏がガラリと変わった、とありました。
私のおぼろげな記憶では、同団クラリネットの加藤明久さんがおかきになったエッセイか何かで、指揮者とはスヴェトラーノフさんだった気がするのですが・・・
イメージを持って物事に取り組む凄さを、よく物語る好例だと思います。